■2006年5月来日以降の活動について
Tuomas:日本を訪れてから、フィンランド国内で6回ギグをこなしたよ。ヘルシンキのメタル・バーベキュー・ショウのTuska Festivalとかね。オーディエンスがその場で焼きたてのバーベキューを買えるショウなんだ。それと、バンドもオーディエンスも一緒になって好きなだけ酔っ払えるJalasja¨rviでのプライヴェートなメタル・フェスティヴァルにも参加した。この旅行じゃ一睡もしないスタッフもいてね。バス・ドライバーのマッツォはほとんどいつも朝まで飲んだくれてたから、代わりに照明スタッフのギャリーに運転させないといけなかった。ワイルドなパーティだったよ。Fear the Rageツアーの最後のギグはkotkaのYellowstoneで行ったんだ。実にいいショウだった。Purgatory of the Second Sun用の曲を書いている間も、VantaaのLa¨nkka¨riという場所で1度ギグをやった。
■ニュー・アルバム用の曲作りを始めたのはいつ?
Wesleyer:作曲に取りかかったのは2006年8月で、落葉のシーズンになる頃には曲作りのペースがどんどん上げていった。ちょっと焦りながらスタジオ入りする頃までね。
Tuomas: Wesleyerが言ったように、かなり大変だった。フィンランドのレーベルMEGAMONIAが2007年の3月リリースしたいという意向を聞いたのが8月頃でその時点では”Ne Plus Ultra”しか仕上がってなかったんだ。だからもう大急ぎだった。4ヶ月程度で、アルバムの9割の曲を書かないといけなかったからね。何もないところから曲を書いて完成させ、たった4ヶ月でアルバムにしなけりゃならなかったんだぜ!少なくともあれにはとても奮い立たせられたね。困難や恐れを全て克服し、曲を書き、これまでで最高のアルバムをレコーディングしたってわけさ!
■今回、曲作りは主に誰が?
Wesleyer:俺とTuomasは3曲ずつ書いた。ベース・プレイヤーが2曲、シンガーが1曲。
Tuomas:Wesleyerが言ったように、俺は自宅でアイディアをデモにまとめていたから、すぐに取りかかれるマテリアルを最も多く抱えていた。Wesleyerはリハにアイディアを持ち込み、普通はまず始めにドラマーに曲の構成を教え、それから残りのメンバーに指示を与える。俺たち2人が曲の構成の大部分を考えるんだけど、ベースのMikkoが色んなアイディアを出してくれる。そこから曲として完成させていくんだ。必要なら、あれこれ加えながらね。ヴォーカルのMakeは曲の骨子となる彼なりのリフとかメロディのアイディアを持ってて、それを基に全員で曲として完成するまでジャムったりする。
■レコーディングを始めたのはいつ?
Tuomas:12月16日にスタジオ入りし、まずドラム、それからベースのレコーディングを始めた。それから祝日をはさみ、1月からギターのレコーディングに取りかかった。最後にヴォーカルとリードを録り、Pasiが大半を自宅で済ませたキーボード・パートを、コンピュータ経由でFantom Studioで取り込んだ。
■レコーディングは、どこのスタジオで?
Tuomas:今回はTampereにあるFantom Studioを試してみた。前作は地元Ha¨meenlinnaにあるSound Supreme Studioで録ったんだけど、今回は先約があって、それじゃちょっと違うことをやってみようか、ってことになった。
■ミキシングはいつ?
Tuomas:ミキシングはレコーディング終了後わずか数日で済ませた。スタジオ使用日の予定日数を超過してたから、全てほぼ同時進行で済まさなくてはならなかったんだ。
■ミキシング&マスタリングはどのスタジオで?
Tuomas: Samu OittinenがFantom Studioでミックスし、Minerva PappiがFinnvox Studioでマスタリングしてくれた。
■アルバムのタイトルの意味
Wesleyer:ヴォーカルのMakeが、“Second Sun”の歌詞を読んでタイトルに相応しいと思ったようだ。コーラス部分からの引用だよ。
Tuomas:俺達にとって初めて1語以上のアルバム・タイトルになった。(笑)アルバム全体を包括するのに相応しいネーミングだと思ったし、この世の終末についてうまく要約していると思う。
■アルバム・ジャケット
Tuomas:燃えいる城は地元の遺跡で、Ha¨meen Linnaと呼ばれる実在する中世の城なんだ。燃えている街は俺たちの地元Ha¨meenlinna。車はPasiとMikkoの古い車て。確かルノーだと思ったな。見覚えのあるものが炎上しているのはいい気分だぜ!
■アルバム・コンセプト
Tuomas:この世の終末だ。自然災害、核戦争、人はこの世の終焉について、様々な想像を巡らせている。俺、Wesleyer、Makeの3人も俺たちなりのアイディアを形にした。互いのテーマを知らずにいたんだけど、見方は異なるものの、同じアイディアについて書いていたと知り驚いたね。何がこの世を終わりに導くか、それがどのようにして起こり、それをどのように見、感じるかということなんかをね。
■各曲解説
@ Planetkiller
Tuomas:俺がある晩、4時間ぐらいで書き上げたアルバムのイントロ。なかなか寝付けなくて、あれこれプレイしていたんだ。で、この部分が浮かび、「クソっ、これだよ、これ!これをイントロにしよう!」って思った。映画「ターミネーター」へのトリビュートだ。
A Without Redemption, Without Remorse
Tuomas: Wesleyerによる曲。オープニングにまさにぴったりの、速くて荒々しい曲。キーボードが曲の後半にかぶってくるのがわかるだろ。Pasiはあの雰囲気いっぱいの部分をとてもうまくこなしている。ドラムも素晴らしい。Wesleyerが最初にバンドに持ち込んだ時は全く違う形だった。俺は気に入らなかったんで、何か他のリフはないかと尋ねた。彼はボツにしたヴァージョンを聞かせてくれ、他のメンバーは全員「そのほうがずっといいぜ。こっちにしなきゃだめだ」って叫んだんだ。歌詞は、豊かな人生を送りたいのはわかるが、どうするんだ?ということについてだと思う。良く生きるも悪く生きるもその人間次第。死人に口なしというけれど、自身の感情、自身の行動が招く結果などどうでもいいと思って生きている人間もいるようだ。俺はこの曲の歌詞をそう解釈しているし、アルバム冒頭のテーマに相応しいと思っている。俺の解釈が全然違ってたら、訂正してくれよWesleyer。
Wesleyerその通りだよ。人生には何通りもの生き方があって、全てめちゃくちゃにする生き方もある。どのようになるかはその人間次第。君にはダメな人生を送る勇気があるかい?
B My Last Words
Tuomas:曲はベースのMikkoが書いた。速くて、中盤は殆どブラック・メタル、でもメロディックでへヴィなコーラスが乗っている。素晴らしい雰囲気を持った曲だ。俺はこの特別なイメージ、2人の人間が実際にこの世の終焉を目にしている場面を思い描きながら歌詞を書いた。コーラス部分は、アルマゲドン、あるいは死によって愛する人間と別れるところを表している。他人による行いや間違いによって導かれたとしても、誇りを持って人生の幕を閉じるということ。ヴァースでは、終わりは近づき、間違いを犯した人間は己の失敗に気づくということを歌っている。神になろうとするんだが、結局全てを破壊するだけなんだ。
C Mercenaries
Tuomas:Makeが歌詞を書き、Mikkoが曲を書いた。ファストなパートとクールなメロディを持ったへヴィな曲だ。中盤のパートが特に素晴らしい。ヴォーカルのMakeは実にいい仕事をしている。歌詞は、自分のためには何も残らず、他人の仕事や命令のために命をすり減らすということ、企業組織に縛られている現代人、その束縛から逃れることを夢見ている人々について。Makeは、誰か他の戦争のために俺たち全員が徴兵に取られ、肉体的にも精神的にも傷つくということを想像していたようだ。
D The Harvest
Tuomas:この曲は、スタジオ入りの1週間前に他のメンバーに聴かせた。もう1曲必要だったんだけど、たまたま俺はほぼ完成していたこの曲を持っていた。俺はいつもアイディアをストックしていて、その中にはバンドのスタイルに合致するものもある。10年前のアイディアを使った曲もあるよ。リード・パートはワン・テイクで済んだ。俺はどのソロもそんなふうに決めたかった。ピアノのエンディングが素晴らしいし、うまくいったと思う。そのおかげで、時代を感じさせない曲になっている。歌詞は、近い将来、創造性が失われ、自由に考えることはご法度となるというホラーについて。人間は表情のないロボットのように操られ、反体制には戦争をふっかける。音楽、書物、映画、芸術は全て検閲・発禁・焚書に付され、自由な思想は犯罪となる。現在もそれは各地で見られている。人々は、著作権、海賊行為、テレビ・ゲームや映画の禁止などで争い、実際、漫画のために人が殺されたりしている。隣人とわずかに考えが違うという理由で、世界中で戦争が起きている。この曲は俺が描くところの世界の現状、望み薄の将来だ。
E Ne Plus Ultra
Tuomas:最初にできた曲。よりアグレッシヴなものをやりたかったから、最初にこの曲ができて良かった。でも、結局アルバム中最もソフトな曲になっちまったけどね!8月に車を運転していて突然雨が降り出した時に思いついた曲なんだ。多くの人が歩き、多くの人が生きそして死んでいったその地を雨が打っていて、俺はそこに居合わせた。そんな時に浮かんだ曲だ。その瞬間に俺が死んだとしても雨は降り続け、俺が進んできた道を打ち続ける。俺には何が残るというんだろう?俺のことを覚えていてくれる人はいるだろうか、俺のことを知り、少しでも俺が達成したことを思い出してくれる人がいるだろうかと考えてしまったよ。人はどんなことにおいてもベストを尽くしたいと思うものだし、無駄はしたくない。神になりたいと思う一個人に人々が賛同したらどういうことになるか?この人間の前に世界の国々は跪き、権力だどんなものか知るだろうが、それって神か何かなのかい?死後数千年を経ても、その行いにより歴史に名を残している人々の例がある。君はどんなふうに名を留めたい?戦争を起こした人間か、それとも病気の治療法を開発した人間としてか?
F Second Sun
Wesleyer:俺自身のポエムってとこかな。告白だね。未来の「マッド・マックス」みたいなシナリオなんだ。名もない連中とあてもなくぶらつく。ファンが乗ってない時は、バンドも同じ。
音楽的には今まで俺が書いた中で最もデス・メタル的な曲。今思い出しても腹が立つ、実にいまいましいできごとだった。
Tuomas:リード・パートは俺がスタジオで考えたんだ。スタジオ入りする前は、それとはかなり異なるアイディアを持っていたんだけど、Wesleyerとプレイしているうちに最終的なソロとしてアイディアがまとまった。ドラムが激しく破壊的な曲。激烈な曲だ。
G Last of Forever
Wesleyer:このアルバムのために、俺が最初に書いた曲。暗く、爆発的なソロとコーラスを含んだストレートなメタル・ソングだ。最終的なヴァージョンは思い描いていたものとは異なるものの、パワフルな曲に仕上がった。歌詞も曲に合っているしね。毎日、いかに大切な価値観を壊していっているかということについて書いている。イライラするぜ。
Tuomas:リード部分は殆ど一発録りなんだ。2回録って、最初のテイクを選んだんだよ。コーラス部分が凄く気に入っているし、ライヴ向けの曲。
H Dreamcrusher
Tuomas:ずっと暖めてきたストレートなデス・メタル・ソング。コーラス部分は10年以上前に関わったデス・メタル・プロジェクトからのもの。こうしてアルバムに収まることになってうれしく思っている。このリードもワンテイク、しかもデモと寸分違わない。歌詞は、俺の夢をぶち壊した今蔓延っているネット評論家について比喩的に表している。非生産的なレビューやコメントには本当にうんざりするし、自分たちのことでなくても、その類のものを読むといやな気分にさせられる。オタク連中の小さな世界の犠牲者になるために、心血注いでるわけじゃない。ポジティヴなメディアも存在するけど、ここのところ、それらも辛辣な批評に変わりつつある。最近のフィンランド国内のレビューを見ても、「このアルバムの欠点を挙げるなら・・・」なんてのが大半なんだ。最初から否定的に見てるんだから、見通し暗いって思うのは当然だ。
I Coming Down a Storm
Tuomas:「Frearrage」の曲作りの間にMakeがメイン・リフを考えついたんだけど、ようやく今回のアルバムに収録することになった。アルバム全体をこの大作1曲に要約しようと考えていたんだ。歌詞は破壊された世界について。Makeが最初の部分とコーラスの中心部分を書き、俺は後者にthe Promethean flameの部分を加えた。アルバム・カヴァーに載っている最終楽章を書いたのはWesleyerだ。歌詞のテーマは、あることが起こり、全てが死に絶え破壊され尽くし、後悔しながら生存者が死を乞うというもの。
■ゲスト・ミュージシャンについて
Tuomas:フィンランドのドゥーム・メタル・バンドのSWALLOW THE SUNのMikko Kotama¨kiが、”Ne Plus Ultra”でゲストとして歌っている。ヴォーカル及びライヴ・サウンドのプロデューサーのTommi Kurkiも、ゲストとして数曲で歌っている。彼はクラシック・ロックからプログレ・メタルまで様々なバンドでプレイしてきた。彼らの仕事は、アルバムにうまく溶け込んでいると思う。
■前作との比較
Wesleyer:よりへヴィで、ダークで、ファストってか?俺たちはいつもそうだと思う。今回はたまたまこうなった。こういう形の現在の俺たちのメタルを作るために、自然にそうなったって感じだね。どんな形であれ、PAIN CONFESSORであることに変わりはない。
Tuomas:ある面ではよりへヴィになったかも。前作「Fearrage」も別の意味でへヴィだけど、今回の新譜はより激烈、ファストで熾烈だね。
■本作のギターについて
Wesleyer:基本的には前作よりリズム・ギターは減っているけど、トラック数は増えてるんだ。以前にも増してサウンドは荒っぽくなっていると思う。よりストレートでザクザクしたメタルだ。
Tuomas:殆どどの曲にもソロが入っているという感じだ。特にソロは必ず入れようと意識したわけではないけど、できあがってみてほぼ全曲ソロ入りだったってことに驚いた。このアルバムはリフ主体と言えるかもね。でもリフは全く重ね録りしていないし、たまたまヴァラエティに富んでいるということ。このアルバムのギター・パートは前作「Fearrage」のリフより難しいんだ。
■今後の活動予定
Tuomas:ニュー・アルバムのプロモーショナル・ツアー中で、いくつかフェスティヴァルも決定している。願わくば、近いうちに日本でライヴをやりたいね。
<COMING DOWN A TOUR '07>
16.03. Seina¨joki, Rytmikorjaamo
23.03. Ha¨meenlinna, RockTown
29.03. Oulu, 45 Special
30.03. Jyva¨skyla¨, Bar 68
04.04. Helsinki, On the Rocks
05.04. Kuopio, Henrys pub
07.04. Hamina, Club No Name
11.04. Turku, Klubi
12.04. Tampere, Klubi
27.04. Kotka, Yellowstone
FESTIVALS '07
07.06. HYPERLINK "http://www.sauna-open-air.fi/" SAUNA OPEN AIR
21.-23.06. HYPERLINK "http://www.nummirock.fi/2007/" NUMMIROCK
11.08. HYPERLINK "http://www.pellavarock.fi/" PELLAVAROCK
■ビデオ・クリップ
Tuomas:シングルとしてリリースした”Ne Plus Ultra”のビデオがある。(トップ・シングル・チャート 1位)ビデオはyoutubeで見られるよ。
www.youtube.com/painconfessor